キミと出逢ったクリスマス
尚はダウンのポケットの中から小さな箱を出す。
「これって…」
「誕生日プレゼント。」
「ありがとう。開けていいの?」
「あぁ。」
芽衣がそっと箱を開ける。
そこには小さな指輪が入っていた。
「な、お?」
「芽衣、これからもずっと一緒にいて欲しい。
今はまだそんなものしか買えないけど、
本当のプロポーズするときまで待ってて?
芽衣、結婚してください。」
大きなクリスマスツリーの下。
去年、私たちが愛を誓ったこのツリーの下で、
プロポーズをされた。