キミと出逢ったクリスマス
◆◆
「お疲れ様でしたっ!」
「気をつけてね。」
「はい!」
「芽衣、じゃあね。」
「うん。」
今は20時。
一足早く終わったバイト。
外に出るとコートを着ているのに肌寒かった。
来た時よりもキレイにライトアップされている。
恋人達が行き交う通り。
色々なお店がクリスマスというためにイベントをやっている。
人ごみが多いせいで、自転車がこげず、
押して歩く。
大きなクリスマスツリーの下にあるベンチを通りかかる時、
声をかけられた。
「あの…。」
あの人だ。
「どうしたんですか?」
「よかったら、これを読んで下さい。」
キレイな星の封筒に入った手紙を渡された。
「じゃ…」
走り去っていくあの人。