キミと出逢ったクリスマス

でも、やっぱり芽衣は覚えていなかった。

俺は、あきらめなかった。

だから今、こうして芽衣がこの手紙を読んでいる。

芽衣、今から読む内容は正直言って馬鹿げた話かもしれない。

でも、これは確かな事実なんだ。

事実だけど、信じるか信じないかは芽衣次第。

信じてくれるなら、前にも書いたように、

ツリーの下に来て?


俺と芽衣はね、前世が双子の姉弟だったんだ。

当然、姉弟なのだから、

恋愛なんて禁忌だった。

それでも、俺と芽衣は…

恋をしてしまった。

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