萌恋!
「ああああ……あんた……」
裕子がなぜか驚きを隠せないでいる。
「なにかした?」
「ス、ストレートすぎじゃない…??」
「そうかな?」
告白してきた男の子の顔色が悪い。
「ごめん、でも本当に興味ない。」
「は……ははは……。」
そのまま教室から出て行ってしまった。
なんで笑ってたんだろう
ま、いっか。
クラスメイトがまだ私を見ている。
「菊地…すげぇな……。」
「告白されたのに、同様してないよ…!」
「告白されるのに馴れてるのか?」
「私はあんなキッパリと断れない…。」
なんで?
興味ないんだから別にいいじゃん。
裕子が私の肩に手を置いた。
「以下同文。」
「なんで………」
バリーン!!!!
ガラスが割れる音がした。
一気に教室が静まる。
なに………?
「今…廊下から聞こえたよね…?」
クラスメイトが一斉に廊下へ出た。
「行こ!」
「うん。」