萌恋!
「美羽!」
「ふにゃ…?」
「なに寝てんの!早く起きなさい!」
ありゃ…
私はいつの間に寝たんだ?
「珍しく早く学校に来てるな~って思ったら、学校で寝てるし!」
「おはよう裕子。」
「おはようじゃないわよ!まったく……。」
裕子が隣の席に座る。
「で、集めてきたわよ。」
「え、なにを?」
「柊様に似ている人の情報!」
えっ!嘘!!
それはどんなことをしてでも知りたい!
「なになになに?!」
裕子がくすっと笑う。
「ど~しよっかな~!やっぱ教えないかな~♪」
なっ……なにぃぃ~~?!
私は裕子の肩をもって揺らした。
「裕子~!お願いだから教えてよぅ~!」
「わ、わかったから!お願いだから落ち着いて!」
言われた通り、興奮する気持ちを落ち着かせて、席に着いた。
「それでよしっ!」
「わかったから早く教えて!!」
裕子が少し声を小さくさせる。
「柊に似ているあの人の名前は、青沢真一って言うらしいよ!」
青沢真一……
「その青沢真一って人は、あたしらと同級生なんだって!」