萌恋!
廊下は休み時間とうってかわり、自分の足音しか聞こえない。
空は薄暗くなり、曇り空だ。
中途半端な天気だな……
どうせなら、晴れるか雨が降るかのどっちかにしろよ……。
どうでもいいことなのに、天気にすらイラつく。
そんな自分に、さらにイラつく。
イライラする…!
やりどころのない怒りを、どこかにぶつけたい。
また、ガラスでも割ろうか…
窓を見つめる。
また騒ぎになられても……めんどくせぇな…。
窓に自分の顔が映る。
見たくもねぇ……
消えればいい……!!
なにもかも……
なにもかも…!!
無意識で振り上げてた腕を、俺は止めた。
めんどくせぇ……
もう……なにもかもが……。
腕を降ろした。
それでも、自分のイラつきが止まるわけではない。
誰か…このイラつきを止めてくれよ……。
そんなやつ……いるわけがない。
今も…これからも……。