萌恋!
また青沢がため息をついた。
「しつけーな…おまえ。」
「うん、しつこいよ。」
その冷たさがいいの♪
「うぜぇんだよ!!!!」
ビクッ!
急に青沢が大声を出した。
え…………
「おまえみたいにしっぽを振って、くっついてくる奴はめざわりなんだよ!!!」
青沢は立ち上がって再び歩き始めた。
違う……違うの……私は本気で好きなの!!
「待って!!違うの…私は……!」
慌てて階段を下りようとしたが……
足を滑らしてバランスを崩してしまった。
や…やばい……!!
体勢を持ち直そうとしたが、そのまま階段から落ちる。
「きゃーーー!!!!」
死ぬ……確実に死ぬ!!
まだやり残したことがあるのに……
まだ柊様に会いたい……
まだ裕子とたくさんお話ししたい
青沢にもっともっと近づきたい………
嫌だ嫌だ嫌だ……!!
覚悟を決めたその時だった。