萌恋!
助けて
空が薄明るく、毎日のように降る雨
ジューンブライドの時期でもあるこの季節に、外をぼんやりと見ていた。
「はぁ……。」
私のため息に裕子が反応する。
「どうしたの?」
「青沢に会いたい……。」
裕子がずっこけた。
「さっき会ってきたじゃん!」
「それだけじゃ物足りないの!」
裕子が顔をひきつらせる。
「まぁ、青沢から見ればストーカーだろうけどね…。」
「それでもいいの!」
そんなの青沢に何回も言われてる。
でも、好きという気持ちは止まらないんだ…
止めようとすればするほど、好きが溢れ出す。
「まぁ、やりたいようにやるのが1番だよ。」
裕子がニッと笑った。
「ありがとう裕子。」
やっぱり裕子は優しい…
言い足りないくらい感謝してるよ。
私がふと廊下を見る。
ん……?
あ、あれは……!