萌恋!




「今日一緒に帰ろうよ!今日も1人で帰るんでしょ?」





青沢が私の腕を振りほどく。





「帰るわけねーだろ!」



「え~!!」



「大体なんで俺が1人で帰ってることを知ってんだよ!」





青沢に向かってウィンクをする。





「いつも見てるから♪」





青沢が少し後ずさりをした。





「キモいんだよ!!」





うーーキモいって言われちゃったよー





キーンコーンカーンコーン





授業の時間を知らせるチャイムが鳴った。





私は時計を見る。





「ありゃーもうこんな時間か~…」





青沢の方へと振り向くと、青沢が走って逃げていた。





あぁ~~!青沢!





私は精一杯叫んだ。





「青沢~~!!!今日絶対一緒に帰るからね~~!!」





聞こえたかな?





なにか返事してよ~!





「コラァー!!菊地~!!早く教室に入れー!!」





返ってきた言葉は先生の怒鳴り声





「げっ!」





あぁ……先生の言葉なんていらないよ……。





私は渋々と教室へ戻っていった。





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