萌恋!
「おまえら悪趣味じゃねぇの?」
この声は……
「誰だ!!」
私にはわかる、この愛しい声……
冷たい一匹狼なのに、優しいあなた……
「青沢!!」
手から血が落ちている青沢がいた。
血……!!
おっさんが余裕の笑みを浮かべている。
「へぇ~~君が青沢くんか~~。」
「よく俺の名前を知ってるな。」
「この子猫ちゃんが君の名前をだしていたんだよ。」
おっさんがそう言った瞬間、青沢の後ろから誰かが殴りかかろうとした。
「青沢!!」
しかし、青沢は後ろ見ずに顔面を殴った。
「俺をなめない方がいいと思うけど?」
青沢がおっさんの元へと近づいていくと、おっさんも少しずつ離れていく。
かっ……かっこいい!!
「おい、変態女。」
「ほ、ほえ?」
「なんで俺の名前をだしたんだよ。」
私は顔を赤らめる。
「えっとねぇ?このおっさんが私の体を触ろうとしたから……触っていいのは、柊様と青沢だけって言ったの♪」
「なに言ってんだよおまえっ!!こんな状況でよく言えるな!?」