萌恋!
その会話を聞いて、おっさんが笑いだす。
「はっはっは!!ってことはおまえらはつきあってるのか!」
「そうだ……」
「違う、こいつはストーカー女だ。」
青沢に言葉を遮られた。
「はっはっは!!ストーカーを助けるヒーローなんて見たことねぇぞ!!」
「新手のヒーローだね!青沢!」
「おまえは黙ってろ!!」
私は青沢の手から出ている血に目が止まる。
「血……!!」
「なんだ、びっくりしたか?」
私は首を横に振る。
「かっこいい~!!」
また青沢がこけた。
「どうやったらその言葉がでるんだよ?!」
私と青沢が話していると、おっさんが笑いはじめる。
「面白いねぇ……、でも状況を理解した方がいいと思うよ…。」
私と青沢が顔を上げると、周りには何十人もの男たちが私たちを囲んでいた。
「ふにゃ!?」
鉄パイプを持ってる人や、ナイフを持っている人たちが青沢をにらんでいる。
しかし、青沢は動揺もせずに笑みを浮かべていた。
余裕なその笑み……キュンキュンしちゃう♪