萌恋!
先生の長い話が始まる。
あー退屈……退屈すぎる
青沢が心配だ……
もし青沢が大きな怪我で、命にかかわったら、もし死んでしまったら……
私、生きていけないよ……
「えーあと、同じ学年の青沢真一のことなんだが……」
先生が青沢の名前をだし、初めて先生の話に興味を持つ。
「青沢がなにかしたんですか?!」
思わず立ち上がると、一気に注目を浴びた。
「おまえは青沢のことになると真面目に話を聞くんだな!」
「いいからなんですか?!」
クラスのみんなは、私が青沢のことを好きということを知ってる。
でもそんなのどうだっていい!
先生の顔が引き締まる。
「昨日青沢が他校の生徒に暴力を振るい、2週間の謹慎処分をうけた。」
その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。
私は大きく首を振る。
「それは違います!!青沢は私を助けるために……!!」
「おまえ、昨日青沢と一緒にいたのか?」
クラス中がざわめきだし、裕子が心配そうに私を見た。
「変な人達に話しかけられて、いつの間にか広い部屋にいて…おっさんにやられそうになって……!!」
先生が自分の頭をくしゃくしゃする。
「だが、青沢は暴力を認めた。」