萌恋!
疑問は溢れ出してくるほど出てくる。
だが、この答えを知っている奴……いや…キーワードになる女がいる
「きゃあ!!!」
俺が考え事をしていると女の声が聞こえた。
この声は……
頭をかきながら声が聞こえた方へと行くと、尻餅をついている変態女がいた。
「なにやってんだよ…。」
変態女は俺を見るとドアを指差した。
「だって!ここのドア開いてなかったんだもん!!」
あ……ここは立入禁止になっていてドアが開かないんだった。
ドアの横にある窓を見ると、窓は開いていた。
ここから入ってきたのか……
「わりぃ、普段からこの窓から入ってきてるから、ドアの存在を忘れていた。」
変態女は制服についた汚れを払う。
「いつもこの狭い窓から入ってきてるんだ!」
俺は開いている窓を閉めた。
「ここからなら生徒ぐらいなら入ってこれるからな。」
「たしかに先生は入れなそう……。」
変態女はそう言うと、広い屋上を無駄に駆け回った。