萌恋!
「普通女なら、逃げるか騒ぐか泣くかだろ!」
変態女が首を傾げる。
「そうかなぁ?青沢のこと好きだから、なにをされても嬉しいよ?」
こいつは無駄なほど素直、そして天然……いや変態だ。
俺の考えを見事に覆す変態女、やっぱりなにか不思議な力を持っている。
「青沢大好き!!」
ボタンが外れたまま急に抱き着いてきた。
「おまえ…ボタンつけろよ!」
変態女はまた聞こえないフリをして、ボタンをつけずに抱き着いたままだ。
「だーいすき♪」
この変態女を少しでも許した俺、一体何をしてるんだ……。
再びため息をついた。