萌恋!
賭け事
神様…神様…!
今日は晴れでありますよーに!
神様に晴れであることを祈る毎日。
しかし今日の空は、闇のような雲が絶え間無く空をうめつくし、雨はカーテンのように降り続けていた。
「はぁぁぁ……。」
机に寝そべっていると、裕子がため息をついた。
「雨降ってるだけでそんなに落ち込まないの!」
裕子が英語の教科書を眺める。
「この頃晴ればかりだったんだから、今日ぐらいなんてことないでしょ?青沢が死んだわけじゃないんだし。」
「けどさぁ、1日でも1分でも…1秒でも多く会いたいじゃん……。」
ため息をつきながら外をもう1度見たが、ついには雷まで鳴りだした。
「はぁぁ……晴れる気配すらないよぅ……。」
「ってか次の時間小テストだよ?今日ぐらい観念して勉強しなさい。」
目の前に英語の問題集とノートが置かれ、渋々問題集を見るがまったく頭に入らない。
あーあ、なーんもやる気でない
青沢と一緒にいれないんじゃ、学校に来ている意味ないよ。
すぐに問題集を閉じて再び空を眺めるが、風と雨が窓を叩きつけ、雷の光と音が永久に鳴り続けている。
「もう完全な嵐じゃん……。」
裕子も唖然としながら外を眺めた。