萌恋!
次の日、いつもと変わらない生活が始まる。
昨日はたっくさん柊様に会えた……!
あの素早い蹴り……
素早い身のこなし……
ダメだ……考えれば考えるほど幸せすぎて
なにもかもがどうでもよくなる……
「美羽!!」
「ん?」
朝から裕子の声が大きい。
「くまひどいよ!」
私は目の下のくまを触る。
「うん!そうだよ!」
裕子がため息をついた。
「自信満々に言うなって……。」
裕子は呆れているけど、そんなの関係ないっ!
裕子の背中を叩く。
「ため息つかないのっ!幸せが逃げちゃうよっ!」
そう言ったのにもかかわらず、またため息をついた。
「今の美羽には何言ってもダメだわ……。」
そうだよ!
もうすべてが輝いて見えるぅ~!
「あぁ~!柊様ぁ~!」
裕子の肩に手をかける。
「だってだってだって!柊様に会えたんだよ?!」
「あ!ゲームどうだった?」
裕子が話に食いついてくれた!
「柊様かっこよかったよ~!!一段と強くなったし、年々かっこよくなってて~~!」
「いや…柊じゃなくて、ゲームの内容を……」