王子様じゃナイト!
No.2 5年のブランク
とりあえず休み時間になり、わたしはクラスメイトから質問攻めにされていた。
「ねぇねぇ!わたしのこと覚えてる?同じ小学校だったアキって言うんだけど」
「彼氏とかいるの?鈴堂さん綺麗だし3人くらいいそう!」
「鈴堂さんってどこの学校から来たの?」
「っていうか、浅木くんとはどんな関係?!」
矢継ぎ早にくる質問にせっせと答えながら、わたしは隣に突っ伏している彼を見た。
それに気がついたのか、一人の子がむっとしたように聞いてきた。
「ねぇ聞いてる?!どうして浅木くんのことりょーくんって……」
「おい、」
急に、低い怒声が聞こえた。声の主はいま話題になったりょーくんらしい。
彼はすっと立ち上がるとわたしの手を乱暴に掴み、つかつかと歩き出した。
「え、ちょっ……」
「うっせぇ。黙って来い」
有無を言わさない雰囲気と口調に口をつぐんでされるがままついていく。
教室を出る前、りょーくんのことを尋ねたあの子がすごい形相でこちらを見ているのが分かった。
「ねぇねぇ!わたしのこと覚えてる?同じ小学校だったアキって言うんだけど」
「彼氏とかいるの?鈴堂さん綺麗だし3人くらいいそう!」
「鈴堂さんってどこの学校から来たの?」
「っていうか、浅木くんとはどんな関係?!」
矢継ぎ早にくる質問にせっせと答えながら、わたしは隣に突っ伏している彼を見た。
それに気がついたのか、一人の子がむっとしたように聞いてきた。
「ねぇ聞いてる?!どうして浅木くんのことりょーくんって……」
「おい、」
急に、低い怒声が聞こえた。声の主はいま話題になったりょーくんらしい。
彼はすっと立ち上がるとわたしの手を乱暴に掴み、つかつかと歩き出した。
「え、ちょっ……」
「うっせぇ。黙って来い」
有無を言わさない雰囲気と口調に口をつぐんでされるがままついていく。
教室を出る前、りょーくんのことを尋ねたあの子がすごい形相でこちらを見ているのが分かった。