あなたと私の秘密

大切って?

また今日から学校かぁ~

でも今週の休みが楽しみ!

ガチャッ
「行ってきま~す」
外に出た瞬間
「鞠!おはよう」
幸・・・家の前で待ってたんだ
やっぱやさしいなぁ~!
「おはよう!」
「今日は、調理実習だよ~!」
「あ!私、教科委員だ!」
「皆より家庭科室早く行かないとね!」
「大変だよ・・・」
「あははっ」


もう学校に着いちゃった
しかも家庭科1時間目だし・・・

キーンコーンカーンコーン
家庭科の時間だ
「幸!先に行ってるね!」
「わかった~」

はぁ~・・・家庭科室の窓明けしなきゃ・・・
終わったらいつものように携帯いじろ~っと
先生に見つからない様にね

あれ?携帯がない!
教室かな?

私は教室に戻った
「幸!まだいたんだ!」
「・・・・」
どうしたんだろう・・・

ん!?私の携帯!?
幸が私の携帯を持っていた
「幸、携帯持っててくれたんだね?
ありがとう」
「・・・」
「どうしたの?」
「ひどい」
「・・・・?」
「ひどいよ秘密にしてたなんて!」
そういって幸は私の携帯の画面を
私の顔の前に差し出した

そこには昨日、襲馬とのメールの履歴・・・
「・・・ごめん、でもなんで分かったの?」
「・・・さっきこの携帯にメールがきて
冗談半分で見たんだ
そしたら襲馬って書いてあってさ」
幸が下を向いたまま話した
「ごめん」
私はその言葉しか出なかった
幸が襲馬を好きなのは知ってるし
しかも、俳優とメールしてて幸に
言わないなんておかしいよね・・・


「もう、いいよ」
幸がそう言った
私はホッとしたでも幸が
「親友やめよっか」
と笑いかけた
私は何も言う事ができなかった
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop