あなたと私の秘密
その日1日ずっと幸とは喋らなかった

次の日から学校も一緒にいかず
話もしなかった

襲馬との約束の日になった
私は一人で電車に乗った

この前はあっというまだったのに
今日は長く感じた

電車を降りると
約束通り襲馬が待っていた

「久しぶり」
襲馬が笑いかけてきた
私は、なんだか少し気持ちが落ち着いた

「鞠!今日もちょっと撮影あるから
見てって!」
「ほんと!?超うれしい!」
襲馬は私の手をとると
バイクに乗せてくれた
ヘルメットを私の顔にはめてくれた

少しの距離だけど
楽しかったんだ

撮影では慎と言う男の子も
出ていた
私は慎から目が離れないでいた
金髪で顔立ちがきれいだった

撮影が終わると
慎くんが私の近くに寄ってきた
「襲馬の彼女さん?」
「いえ、違います///」
「じゃぁ、どこかのモデルさんかな?」
「そんな・・・///違いますよ///」
「ふ~ん 可愛いからてっきりそうかと」
可愛い!?///


グイッ
・・・・・・?いつのまにか私の顔の所に腕がまわっていた
「しゅ…襲馬!?」
「行くぞ…鞠…」
「え!ちょっとまって!!」
「行くぞ・・・!」
なんか怒ってる?

襲馬は私をひっぱったまま
ビルの裏の人影が少ない所へと
連れ出した

「どうしたの?」
「あいつにかかわるな」
「なんで?」
「それは言えねぇ」
「なんでよ!」
「言えねぇっつてんだろ!」
「ひどいよ!」
「・・・」
「もぅ、最低!慎さんに謝って来る!」
私はビルの中へ入った
襲馬が追いかけてくる

すぐ近くの角を曲がった
ドンッ
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