俺様男に心乱れて
居間に行くと、いつもの指定席に父が座っていた。
炬燵に体を入れ、綿入れを着て座椅子に座るその姿は、正月に帰った時と同じ、なんだけど…
「ただいま…」
「やあ、お帰り」
「お父さん、なんか…」
「突っ立ってないで、早く座って炬燵に入りなさい。外は寒かっただろ?」
「う、うん…」
いつも通りに父の向かいに座り、炬燵布団をめくって足を入れると、冷えた足先に炬燵の温かさが気持ちよかった。
私は父をジーッと見詰めた。今日の父はいつもと感じが違うと思う。どこが違うんだろう…
「どうした?」
「え? ん……」
母が「寒い寒い」とか言いながら、私の湯呑みを持ってきた。
そして私にお茶を注いでくれた後、父の大きな湯呑みにもお茶を注いだ。
炬燵に体を入れ、綿入れを着て座椅子に座るその姿は、正月に帰った時と同じ、なんだけど…
「ただいま…」
「やあ、お帰り」
「お父さん、なんか…」
「突っ立ってないで、早く座って炬燵に入りなさい。外は寒かっただろ?」
「う、うん…」
いつも通りに父の向かいに座り、炬燵布団をめくって足を入れると、冷えた足先に炬燵の温かさが気持ちよかった。
私は父をジーッと見詰めた。今日の父はいつもと感じが違うと思う。どこが違うんだろう…
「どうした?」
「え? ん……」
母が「寒い寒い」とか言いながら、私の湯呑みを持ってきた。
そして私にお茶を注いでくれた後、父の大きな湯呑みにもお茶を注いだ。