さよならを君に贈る






ガラガラガラ


またもや教室のドアがあく




「はい席につけ」



担任の三橋が一言




「聞いてると思うが転入生を紹介する。
おぃ俚野、もう入っていいぞー。」



そして扉の間から恐る恐る入ってくる人影




俺は目を大きく見開いた




「あいつ………昨日の…」


「よし俚野!
自己紹介だ!」



三橋は転入生の肩をばしばし叩く


「先生痛いって!」


「いいからほら!」



転入生は三橋を呆れた様に見て、それから前を向いて笑顔になった








「俚野光(リノヒカリ)です!
帰国子女だからって日本語喋れないってことはないのでよろしくお願いします!」





俚野光



そいつは戸惑うことなくはっきりと自己紹介をした



それが何故か……



俺には妙に眩しかった…



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