さよならを君に贈る
あいつ…転入生だったのか…
通りであの時見たことのない制服だったわけだ…
外国の制服か?
いや…外国に制服はあるのか?
どうでもいいことを自問自答
「じゃあ席は…おい潤井」
俺は三橋の呼びかけに渋々反応する
「なんだよ…」
「なんだよじゃない。
お前学級委員だろ。俚野に学校案内してやれ」
は………?
冗談じゃない……
ふざけんなくそ三橋
なんで俺が……
俺は俚野をちらっと見る
俚野は俺の方をじっと見ていた
一度も目をそらさずに
俺はふっと目をそらす
「先生。俺やだ」
俺は思ったことをそのまま口に出す
転入生のことなんかしったことじゃない
「やだじゃない。今日中に案内しろよ?俚野の席もお前の隣だ」
俺は呆れてため息をつく
めんどくせ………