さよならを君に贈る
第一章

曖昧な毎日







「悪いけど…俺今はまだ彼女とか作る気ないから」



学校の体育館裏



どんだけべたなんだよと思いながらも仕方なく告白される



「じゃあ……迷惑かからないようにこれで最後にするから…

キスして」



大人しそうな顔して大胆なこという女





十分迷惑なんだけど…



でも泣いている女の子にさすがにそこまで言えない



「わかった。」



俺は名前も知らない女の子にキスをする



女の子はさっきとは違う嬉しそうな顔をして笑った



「ありがとう!
キス、嬉しかった!」




女の子は走って去っていった



キスごときでなにが嬉しいんだか…



俺には到底理解出来ない


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