さよならを君に贈る
グラッ
突然身体が揺れる
なんとか立って後ろを振り返る
俚野はなぜか俺を逃がしまいと俺の制服を鷲掴みにしている
「せ…」
せ…?
「宣戦布告!
あたしもあんたみたいないい加減男は嫌い!
見てて腹が立つ!
あんたには絶対負けないから!」
…はぁ?
「負けない…ってなんだよ…
具体的に言えば?」
「全部!
全部負けない!
じゃあね!」
最後は俺の胸ぐらをつかんで喋った
そして逃げていった
「なんだあいつ…」
俺は呆気にとられ一人ポツリと呟いた