さよならを君に贈る
第二章
邪魔
「潤井!!
50m走勝負!」
またきた…
「何度も言ってんだろ俚野…
めんどくさいからパス」
この前の宣戦布告から1週間…
俚野は毎日俺にまとわりつき何かと敵視してくる
ウザイ…
「おっ、またか俚野さん!
めげないね~」
多一は俺の後ろからニカッと笑う
「多一、お前こいつなんとかしろよ…
…つーか雷は?」
「ん~?
売店に飯買いに行った
ってか勝負くらい受けてやれよ蓮。」
「また売店かよ雷…
あいつホント食い気多いな…ほっそいくせに」
「それを言えば蓮だって細いじゃん!!
まぁ蓮は少食だけどな」
「別にいいだろ……
ってか俚野、お前はとりあえず俺に構うな」
「い・や。
あんたには宣戦布告してあるでしょ?」
っち……多一だけでもウザイのに…ウザイのが一人増えたな…