さよならを君に贈る



…よし


「いいぜ勝負しても」

「ホント!?」


俚野の目が嬉しそうに輝く


「ホント。正し条件つき。負けたら俺に二度と関わるな」



「ちょ…!
蓮、それはなしだろ!
お前の方が男だし速いに決まってるし…お前学校1足速いじゃんか!」


「んじゃハンデで俺はプラス1秒。
止めるなら今の内だぞ?」



俺は冷たくフッと笑う


「蓮、1秒でも足りないんじゃ…」



「いいよ!!
そのかわり…あたしが勝ったら言うこと1つ聞いてね!」



「いいぜ?
今から待ったはなしだかんな?」


「上等!!
ちゃんと後でタイム教えてよね!」



そう言って俚野は俺達の前から姿を消した



「あ゛~蓮はいいな!」


「何が?」


「俚野さんすっげー可愛いじゃん!
あんな子に話かけてもらえる蓮って…この幸せ者!」


「ただうぜーだけじゃねーか…
つーか次体育だからさっさと着替えるぞ」


「はいよ!」



俺たちは男子更衣室に向かい着替える


「つーかさぁ…蓮、本気で俚野さんと勝負すんの?」



「これでウゼーの一匹減るからいいんだよ。
どうせ俺が勝つし」


「え~…
ってか蓮の周りにウザイ奴他にいたっけ?」

「お前」


「ひどっ!!!!」


ショックを受けたフリをする多一を軽く無視

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