さよならを君に贈る
「ってか蓮。
俚野さんと勝負引き分けじゃん」
…………
俺が黙っていると、俺に気付いた俚野光がこっちにやってきた
「潤井!
あたし7秒2!」
俚野光は得意気になっている
「…6秒2」
俺がそう呟くと俚野光は悔しそうな顔をした
「くっそ~!
負けた!」
…はっ?
「おい、俺は1秒ハンデやるって言っ…」
「ハンデなんているって言ってないよ。
それに…
男も女も関係ないでしょ?」
そう言ってニコッと笑う俚野に、俺はまた目を奪われた
なんなんだこいつ………