さよならを君に贈る
教室に帰るとニヤニヤ笑うバカっぽい男が近づいてきた
「よー蓮!
どうせ告白だろ~?
どうだった?」
「どうって…
普通に断った」
「マジで!?
結構可愛い子だったのに勿体無い!」
「お前はせっかく人間に生まれてきたのにバカなのが勿体無い」
「ひでぇ!
学年一位の自慢かよ!」
こいつは
竹ノ内多一(タケノウチタイチ)
自称俺の親友
こいつに関してはバカとしかいいようがない
「これで18回目だね蓮
おめでとう」
夜橋雷(ヨルハシライ)
冷静沈着な策略家
学力は俺と同じで学年一位
結構気が合う奴で俺の信頼できる奴
「雷~…蓮がひどいよ~!」
多一が可愛くもない泣き真似をする
「はいはい。
蓮は多一が嫌いなんだね」
「いや。嫌いというよりはウザイ」
「蓮のバカ!
少しは俺のこともかまってくれよ!」
「い・や」
俺は即答する