さよならを君に贈る

バッドタイミング






「潤井君!
ちょっといい!?」


1年生の教室廊下前



真っ赤な顔をしながらちっこい女子が大きな声で俺を呼んだ


「おぉー…蓮またかよ」

「やっぱモテルね蓮は」


一緒にいた多一は感心した声で、雷はからかう様に言った


「ぅるせ。
先に教室行ってろ」



多一はニヤニヤしながら雷と共に教室へ向かった



くそ多一が………


後で締め殺す



「あの………一緒についてきてもらえる?」


…………


「…わかった。用があるならなるべく早くしてくれる?」


俺はわざと冷めた声で喋る


「あ………うん、こっち」



俺は女子の歩く方へ渋々ついていった


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