雨音
雨音*1
君は?
“今日の天気は雨でしょう――――――.”
「は!?三日連続かよ!」
俺は溜め息まじりに言葉を呟く。
なんたって今は6月。
時期的に梅雨まっただなか。
そんな中雨降るなというほうがむちゃだと言うことぐらいわかっている。
でも・・・高校がチャリ通の俺にはもち最悪である。
「いってきまーす。」
俺はカッパを着て外に出た。
ポツポツ俺のカッパに雨がつく。
それはすーっと流れ、地面へと落ちる。
悲しいようなうきうきするような、
全くわからない気持ちのままチャリにまたがった。
「・・・手がつめてぇww」
俺は独り言でそういうとただひたすら高校までチャリをこいだ。
「あーっ!ちょ!そこの男の子止まってえ~~~!!!!」
遠くから女の子の声が聞こえた。
「俺?」
そう思いとまるとその女の子は俺に近寄った。
「ハァ・・・止まってくれてありがとー・・・」
少し乱れた息を整えながら女の子は言った。