雨音
ケータイが光っていた。
雄哉と美華からのメールだった。
【To.紅也
RE:雄哉です
俺はお前のことがだいっ嫌いだった。
俺が好きになる女は皆お前のことが好きで以上にむかついた。
でもこんなんただの俺のうさばらしだ。
そんなことぐらいわかってた。
お前が傷つくことぐらいわかってた。
でも自分がすっきりするから止められなかった。
これだけは言っておく
俺はお前がだいっ嫌いであり大好きでした。
美華にたらしこめって言ってから
お前が顔が明るくなったのはだちとして嬉しかったし苦しかった。
それだけはわかってくれ。
From.雄哉】
このメールを開いてから俺の涙は倍増した。
【To.紅也
RE:美華だよ
・・ホントあんた馬鹿だよね。
あたしなんかに騙されて。
大体日に当たったらダメな体ならあんな特別暑い日に
外になんか出ない。
それぐらい考えなさいよ・・
あたしは雄哉を裏切れない。
だからこの話にのったの。
まさかこんな早くばれるなんてね。
あたしの失態だわ。
まぁもうあんたに会うことはないと思うけど
今度会ったときはよろしく。
ばいばい
From.美華】
俺はこの二通のメールを読み返して
何度も泣いた。
なき続けた。
俺はこのことは全部忘れちゃいたい。
悪い嘘だと思いたい。
ずっとそう思ってた。