雨音
職務室に入るとかっちゃんはおお!やっと終わったか!とか言いながらケーキを食ってて腹がたったのは言うまでもない。
「失礼しました。」
俺はそういい残し外まで急いだ。
外に行くと美華が傘をさして立っていた。
「美華!行こうか。」
俺は美華を呼び止め駐輪場まで急いだ。
「・・・紅也・・・」
「ごめんな。キスしてなんて度が過ぎてた。知らずに傷つけてごめん。今日会ったばっかのにマヂないよな。ごめん・・」
俺は声を細くしながらいいチャリに鍵をさした。
ちゅっ・・・。
「!?」
俺の目の前にはふわふわと髪を揺らした美華が立っていた。
鼻につくような甘い香りがしていた。
「・・嫌だったわけないよ。あたしを助けてくれたし。ただ同様してただけ・・・紅也のこと嫌いなわけないぃ~~・・・・。」
そういい美華は泣いてしまった。
俺はおずおずと美華の頭をなでた。
そうすると美華は俺にふわっと抱きついた。
「・・・ありがとう・・・。」
美華はそういいただただ泣き続けた。
今降っている雨のように・・・。