私をさらった強引彼氏。
女子の香水臭い雪崩に巻き込まれている奈生の手を
一生懸命掴もうとするけど、
それがなかなか掴めない。
この人混みのせいで...。
「あの、俺帰りたいんですが……。」
橘くんの遠慮気味の声が
人混みの中から聞こえてきた。
その直後―――――――
「うっ……。」
いたッ…。
私は橘くんの周りの女子複数に、
押し倒されて...。
知らぬ間に意識が途絶えていた。
まだ...
死にたくない、よぉぉぉ~~