私をさらった強引彼氏。
―――――――――えっ...
いま...
おでこに触れてるのは...
橘くんの手…だよね……?
「俺のせい...だよね」
「え、あっ...いやそんな…」
ほとんど放心状態だった私は
橘くんの声で我に返り、
橘くんの手を遠ざけるように顎を引いた。
「辻本真昼さん...だっけ?」
「うんっ」
「隣の席だし...またなんかあったら俺に言ってよ」
「あ、はい…」
なんかあったら...って
私には意味がよく分からなかったけど返事をした。