私をさらった強引彼氏。
「うそでしょ...。」
なんと…。
陸人と同じクラス。
3年連続って...。
「俺、先行ってるわ」
「あぁ、うん…」
そういえば陸人...
こーゆう人混み嫌いだったっけ。
でもこの人混みは
私でも嫌になるほどすごい。
なんたって8クラスあるから。
いろんな人の声が聞こえる。
友達とクラス一緒で喜んでる人とか、
別々になって悲しんでる人とか。
そろそろ私も教室に向かおうと思った矢先...
「あれぇ?奈生の名前ないんだけどぉ」
と...右隣から聞こえるかわいらしい声。
そっちの方向に目を向けると、
彼女は首を少し傾けて笑った。
なんて...
なんて可愛い子なんだろうか…。