私をさらった強引彼氏。
って...私おっさんみたいじゃん。
「い、一緒に探そうか?」
彼女のキューティクルスマイル(?)
に圧倒されて、
口から無意識に台詞が飛び出した。
「いいのぉ?!ありがとーっ」
こーゆう可愛い子を見ると、
自分がものすごい凡人だって
思い知らされる……。
「えっと...名前は?」
「種村奈生(タネムラ・ナオ)。植物系の【タネ】に村人の【ムラ】、奈生の【ナ】は大きいの下に示すってゆう字が入るやつでぇ【オ】は生きるってゆう字だよん」
「わかった、探してみるっ」
種村奈生...
種村奈生...
種村奈生...
とお経のように唱えながら、
私はクラス表を見渡した。
「あっ、あったよ種村さん!」
「ホントぉ!?あ、4組だぁ」
「あれ...私も4組だよ」
といった私の言葉に、
彼女は目を輝かせて喜んでくれた。