私をさらった強引彼氏。
教室へは
種村さんと一緒に行くことになった。
この子と一緒に歩いてると、
通り過ぎる生徒が男女問わず全員振り返る。
可愛いもんなぁ…。
「えっとぉ...何ちゃん?」
種村さんは栗色のサラサラな髪を
5本の指で滑らせながら訪ねてきた。
「辻本真昼...真昼でいいよ。」
「奈生のことも、奈生って呼んで」
「うん」
血液型とか、誕生日とか...
そんな他愛のない話をしているうちに
『1年4組』の扉の前。
ここを開いたら、
一体どんな人たちがいるんだろう。