この気持ちは永久保存版!
落ち着いた頃に聞いてみると、Iクラスの鬼ごっこ中に逃げすぎて迷子になっちゃったとか…。
なんか…愛梨沙っぽいって言えば愛梨沙っぽい。
しかも、そんな理由で迷子になっちゃうところがまた可愛いと思う俺は、異常なんだろうか。
……そっそんなことよりも、今この状況をどうにかしなければ…!
さっきから、愛梨沙は俺の服を強く握ってる。
その上、俺の胸に顔を埋めたりして俺から離れる気配が全くない。
俺、結構耐えてんだけど……。
「…そろそろ、行くか?」
ギュッ
さっきよりしがみ着いて、また胸に顔を埋めた。
ってゆうか、すりすりして来てる…。
甘えん坊だな…これは。
こんな愛梨沙は見たことないから、戸惑いを隠せないでいる。
昨日なんか、どっちかっつったら“ツンツン”だったしな。
「…此処から広場に帰れる道知ってるから帰るぞ?そばにいるから、な?」
そして、ゆっくりとコクンと頷いた。