この気持ちは永久保存版!

ゆっくりと愛梨沙を立ち上がらせて、手をしっかりと握りながら歩き始めた――――。




「……ねぇ、」


「…あ?」


「……あ、ありがと…ね?」



だあああ!!!

こいつはなんも学習してねぇな!


まぁ、教育した覚えもねぇけど。



だからって、そんな真っ赤な顔して照れたように言うなよな…。



だから思わず、顔を逸らしてしまった。



そんなふうに自分も照れてしまっていると、熱がジワジワと沸き上がって来るように

逆に今のこの状況がすごく恥ずかしくなってきて

そこまで繋いでいた手をパッと離してしまった…。



俺の顔、きっと今すげぇ真っ赤だ。


でもそんなことを思うと同時に、急に寂しくなった。


< 92 / 101 >

この作品をシェア

pagetop