この気持ちは永久保存版!
ゆっくりと愛梨沙を立ち上がらせて、手をしっかりと握りながら歩き始めた――――。
「……ねぇ、」
「…あ?」
「……あ、ありがと…ね?」
だあああ!!!
こいつはなんも学習してねぇな!
まぁ、教育した覚えもねぇけど。
だからって、そんな真っ赤な顔して照れたように言うなよな…。
だから思わず、顔を逸らしてしまった。
そんなふうに自分も照れてしまっていると、熱がジワジワと沸き上がって来るように
逆に今のこの状況がすごく恥ずかしくなってきて
そこまで繋いでいた手をパッと離してしまった…。
俺の顔、きっと今すげぇ真っ赤だ。
でもそんなことを思うと同時に、急に寂しくなった。