大好き
一章、出会い
「碧!遅いよぉ~!」
「ごっめぇ~ん!」
この子が私の親友、松坂 汐莉 マツザカ シオリ
汐莉はいっつも元気で誰にでも優しくて美人で、頭がよくて、スポーツ万能。とにかく完璧な人だった。
そして私は、松井 碧 マツイ アオイ
汐莉とは違い私には特にとりえもなく・・・
美人でも、決して頭がいいわけでもない。
中学校の時、何かわからないが一部の女子に、いじめを受けていた。
だから、あえてみんなが来ないだろうと思う高校に入った。
そして、初めてできた友達が汐莉だった。
「碧!私・・・・彼氏ができたの!」
汐莉は、結構取り換えがはやい。
みんなが言う、たらし と言うものだ。
そして私はというものの・・・彼氏の一人もできたことがない。
「よかったじゃん。おうえんしてる!」
「それで!私、今日彼氏と会うの!碧もきて!」
「いいよ、わるいし」
「私が呼んだんだからいいでしょ。遠慮しないの。わかった?」
「はい・・・」
そして私はしぶしぶ、汐莉の彼氏のところへ・・・。