きみがいる



僕らは近所の公園の桜を見に行く事にしたんだ。
けれど道に迷ってしまって、僕は半泣き状態だった。

それとは反対に美咲は冒険気分でウキウキしていたんだ。


道をあてもなくひたすらに歩いて、気が付けば日は暮れかけていた。


「みさきぃー、もういやだよお。つかれたよお。」


「ゆうひは、それでもおとこのこなの!?」


「だってぇー。」


「あ……、ゆうひみてっ!」


「え?……あっ!こうえん!」



僕と美咲が歩いてるその道の先に一つの公園が見えた。
公園の前では僕と美咲のママたちが立っていた。

ママたちを見て安心した僕らは安心感から涙があふれた。

「ままぁ〜!!!!」と言いながら美咲が走りだした。
僕もそんな美咲につられて走ってしまったんだ。
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