きみがいる
それまでは僕はママに「心臓病ってゆう病気だから走っちゃダメ。運動もダメ。わかった?」とかって言われてたんだけど、この時幼いながら僕は現実を知ったんだ。
【 僕は普通の子と同じにはなれない子なんだ 】
口には出さなかったけど、そう実感してしまった。
それから僕は入院する事になったんだけど、美咲は毎日病室を訪ねてきたんだ。
美咲は必ず1日1回は「ごめん。」と謝るようになってしまった。
別に美咲が悪いわけじゃない。むしろ悪いのは僕だけだ。