きみがいる



肩に少しかかるくらいの茶色のセミロングな髪。151cmの背丈。茶色の瞳。整った顔立ち。


きっと僕以外の誰もが惚れてるんだろうなって思うほど綺麗な女の子。



なんで美咲が僕の病室に来てるかって?
そんな理由一つしかない。僕には美咲しか友達がいないから。

病気で小さい時から入退院をずっと繰り返しているせいか、学校で僕に話しかけてくるのは気づけば美咲だけになっていた。
まあ、ほかにもちゃんとした理由はあるんだけどね。



「優陽最近発作起きた?」



心配そうな顔で美咲が僕を見て聞いた。


「最近は起きてないよ。順調順調っ。」



笑顔で僕は美咲に言った。そんな顔してほしくないから。
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