愛し-kanashi-
『忘れたくないと思っていた
大切にしたいと思っていた
あの日々の事
思い出と名づけた日々
いつの日にかきっと
忘れてしまうんだろうな
色褪せる写真のように
消えていくんだろうな』
今この会場に居る奴らにこの意味は分からないだろうな。
哀しい歌だと理解をしてくれない。
俺の心境だと解ってくれない。
『忘れたくないなら、忘れなくていい』
キャー、ワー、と会場が揺らめく。
くだらない日常。腐った世界に俺は居る。
「 clown 」という偽名を名乗って……。