さくら色
「行ってきます」
妹の桃と一緒に家を出てそれぞれの学校へと向かって行く
「お姉ちゃんもいよいよ高校せいか」
「何?桃寂しいわけ?やっぱりお姉ちゃん必要?」
「なっ!そんな理由ないよ」
桃は叫びながら、私の腕を思い切りよく叩く。
それから、他愛のない話をして別れた。
「桜、おはよー」
「百合ちゃんおはよー」
百合ちゃんは中学からの親友で今日から通う桜花学園でも一緒なんだ。
「クラス一緒だと良いね」
「だねっ。離れるなんて嫌だもん」
そんな何でもない話をしながら、私たちはクラス発表のされている掲示板へと向かう。
そこで、私は思いも寄らない人の名前を見る。
“山口 雅人”
この男は二度と私の前に現れる事はないはずなのに…。
嫌な記憶が蘇る。
と、同時に嫌な事まで目につく。
私と百合ちゃん、それに樋口雅人は同じクラスだったのだ。
百合ちゃんとは同じクラスになれて嬉しいけど、あの男とは…。
「桜、良かったね。同じクラスだよ」
「やったね」
確かに嬉しいけど、気持ちが追いつかない。
百合ちゃんと2人並んで今日から、自分たちの教室となる部屋へと歩いていく。
妹の桃と一緒に家を出てそれぞれの学校へと向かって行く
「お姉ちゃんもいよいよ高校せいか」
「何?桃寂しいわけ?やっぱりお姉ちゃん必要?」
「なっ!そんな理由ないよ」
桃は叫びながら、私の腕を思い切りよく叩く。
それから、他愛のない話をして別れた。
「桜、おはよー」
「百合ちゃんおはよー」
百合ちゃんは中学からの親友で今日から通う桜花学園でも一緒なんだ。
「クラス一緒だと良いね」
「だねっ。離れるなんて嫌だもん」
そんな何でもない話をしながら、私たちはクラス発表のされている掲示板へと向かう。
そこで、私は思いも寄らない人の名前を見る。
“山口 雅人”
この男は二度と私の前に現れる事はないはずなのに…。
嫌な記憶が蘇る。
と、同時に嫌な事まで目につく。
私と百合ちゃん、それに樋口雅人は同じクラスだったのだ。
百合ちゃんとは同じクラスになれて嬉しいけど、あの男とは…。
「桜、良かったね。同じクラスだよ」
「やったね」
確かに嬉しいけど、気持ちが追いつかない。
百合ちゃんと2人並んで今日から、自分たちの教室となる部屋へと歩いていく。