<…ひ・み・つ…>
それから、平穏な日常が過ぎていた



「初めてだね。ゆうくんの部屋に入るのって!」

本当はいれたくなかった
いや、巻き込みたくないといった方が正しいのかも…


「あのさ…ここ壁が本当薄いから小さい声で話してな」

「うん。」

七海の声が急に小さくなった


「ちゃんとかたずけてるんだね!」

「まぁね('-^*)」

「あっ!私の写真飾ってくれてたんだ!(*^_^*)」

「当たり前だろ〜(^з^)/チュッ」

「うん………??
しっ_(._.)_何か聞こえる。」

ヤバい。

『三千万用意しとけ…引き渡しは明後日する。ブツはちゃんと確認してから金をわたせよ!』

「何だろ?ブツって!」

「しっ」

僕はとっさに七海の口を手で覆った


「…」

「外に行こ!」

七海が不思議がりながら外へ連れ出した。

近くのファミレスに入った



「ねぇ…さっきのって何かヤクザの取引の会話みたいだったね。」


「そうかな…あっホラ腹減ってるだろ?何食べる?」


「うーん…パスタにしようかな。」


やっぱ部屋に連れてきたのがやばかったかな


引っ越ししないと無理だ


「この後どーするの?部屋にもどる?」

「いや…映画観にいこう。何か観たいのある?」


なんか七海の表情が曇った


「何だか、私が部屋にいったら迷惑みたい。」

「違う!そんなんじゃないから。ごめん。」

「また、行ってもいい?今度ゆっくり」

「あぁ!勿論」

無理なんて言えるわけないし、
何とかしないとな…

この時本気で、引っ越しを考えた。
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