<…ひ・み・つ…>
「おはよ(*⌒▽⌒*)やっちやったね!私付き合ってもいいよ!」


頭が真っ白だ

言い訳なんか考えもしなかった

それって、七海と別れる覚悟ができてるってことか?

いや‥違う。
俺はただ、面倒な事から逃げようとしているだけだ


「七海に言っちゃうの?前みたいに(-。-)y-゚゚゚」


「最低だ…俺」


「本当に…泣くよ七海。でも、別れちゃったらいいじゃん。」


「お前とこうなったことが最低だ。お前を抱いた俺も最低だ。七海を裏切ったことが一番最低だ!(-_-#)」

「今更後悔しても、あたしを抱いた事には変わらないわ!」


俺は無言のまま服を着て部屋を出た

胸が大きく高鳴りだした
急に現実に戻った感覚だ

愛してる


七海


だけど、もうダメだ



どうしようもなくなっちまった



「七海」




七海の笑顔

過ごした日々が頭の中をグルグル回りだす


七海の番号を押す



ゆっくりゆっくり







「もしもし?ゆう君」





何ていったらいい
許してもらえるとは思わない

会ってはなした方がいい

嫌、顔を見たら
言い出せなくなりそうだ


「どうしたの」


「あ…あの、七海? 」


「ん?」


「別れよ…俺たち。」


「――――うん…そうだね……(泣)」


「七海が悪いんじゃない!俺が悪いんだ。」


「ううん…私、あの時のことがどーしてもひきずっちゃって (泣)…………嫌な態度だったよね。ごめんね…(泣)」

七海がすすり泣いているまた、泣かせた
最低男の俺




「違う!俺 春奈を抱いた。呑み屋にいったらあいつが働いてて…俺呑みすぎて目が覚めたら…七海ごめん。でも、許して貰おうとは思ってないから、謝りたかっただけだから。二回も泣かせてごめんな……(泣)ごめん本当ごめん」
恥も何もなかった


ただ、心底七海を失ってしまう瞬間が怖くて

辛くて悲しくて


やり直せるものならそうしたい

許して貰えるならそうしてほしい



そんな事
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