<…ひ・み・つ…>

七海のマンションへ向かった



愛してる

誰よりも 七海

生きてきた中で一番大事だと思えた女


｢ゆう君｣


｢七海！ﾊｧﾊｧ｣

｢走って来たの? ｣

｢悪かった! ｣

俺は七海の部屋の前で土下座した


｢俺は七海を裏切ってしまった。本当にごめん！今、俺は物凄い後悔してる！どんなにどんなに俺にとって七海は大切な人だったかーーー。こんなに愛したまま別れてしまって俺、 俺、駄目だ。やっばり七海と生きていきたい。これから先もずっと。時間かかってもいい｡七海が許せるときがくるまてまつから！
一生許せなくてもいい―――傍にいて欲しい。居て下さい！｣


全部吐き出した


俺の全て


七海は黙ったまま俯いている


｢ゆう君…ありがとう‥(泣)気持ちわかったよ。私は愛されていたんだって、そして今も愛されてるんだって……(*'-')｣


｢七海！｣

｢私も今でも 愛してる…愛して｣七海の話が終わる前に、抱きしめていた

｢やり直したい。七海！｣

｢ゆうくん｣

七海は頭を横に振った


｢七海？｣

｢今でも愛してる、だけどね‥‥‥。一緒にいると私嫌な女になっちゃうよ。私、ゆうくんが好きな私でいたい。このまま綺麗にサヨナラしたい。ごめんねー―｡さよなら｣

静かにドアが閉まった

一瞬やり直せると期待してしまった


七海が言うように
綺麗な気持ちのまま別れた方が良かったのかもしれない


俺は静かに階段を下りた