僕は君のもの
「いいよ。佐野先輩はさ、確か1個上だったかな?の彼女かいて、美男美女カップルで有名だったよ。
佐野先輩はバスケ部のキャプテンもしてたし、成績も常に上位だろ。女子はもちろん、男の中でもあこがれる奴結構いたみたいだぜ。」
なんとなく佐野先輩の噂は聞いたことがあったが、ここまでだったとは。
「まぁ、隼人に似た感じだな。ただ違うのは、佐野先輩はお前みたいに腹黒くないってこと。」
一言余計。
「たぶん同じバスケ部ってことで仲良くなったんだろうな。
柏木もさぁ、お前と一緒でわかりやすいんだよ。誰が見ても、柏木が佐野先輩のこと好きなのわかるくらい。」
なんかモヤモヤする。
「柏木も好意を隠そうとしなかったからな。好きな気持ちを隠すのはもったいない、って言っていろいろ聞かれても、嘘はつかなかったらしいよ。」
「…それで「それでもいい」ってのは?」