僕は君のもの

「いいよ。佐野先輩はさ、確か1個上だったかな?の彼女かいて、美男美女カップルで有名だったよ。

佐野先輩はバスケ部のキャプテンもしてたし、成績も常に上位だろ。女子はもちろん、男の中でもあこがれる奴結構いたみたいだぜ。」


なんとなく佐野先輩の噂は聞いたことがあったが、ここまでだったとは。


「まぁ、隼人に似た感じだな。ただ違うのは、佐野先輩はお前みたいに腹黒くないってこと。」


一言余計。


「たぶん同じバスケ部ってことで仲良くなったんだろうな。


柏木もさぁ、お前と一緒でわかりやすいんだよ。誰が見ても、柏木が佐野先輩のこと好きなのわかるくらい。」


なんかモヤモヤする。


「柏木も好意を隠そうとしなかったからな。好きな気持ちを隠すのはもったいない、って言っていろいろ聞かれても、嘘はつかなかったらしいよ。」


「…それで「それでもいい」ってのは?」








< 25 / 100 >

この作品をシェア

pagetop