僕は君のもの

「あれ?確か柏木だったよな?」


「はい!佐野先輩も社会人のチームでバスケしてたんですか?」


「いや、入ったのは一年前だよ。友達に誘われて。」


「そうだったんですね。私、バスケ大好きで!もっともっとうまくなりたくて。ホームページとかいろんなものみて探したんです。」


「そうなんだ。」


「佐野先輩、めっちゃバスケ上手いですよね!どうしたらあんなに上手くなれるんですか?毎日どんな練習してるんですか!?」


「ぷっ。」


「佐野先輩?」


「ごめんごめん。すごい勢いでしゃべるから。ホントに好きなんだね、バスケ。」


「・・・・・照』


「柏木はいつもまじめでさ、一生懸命なのは練習で知ってたよ。でもなんかおとなしいイメージだったからさ。こんなに熱血だとは思わなかった。」


「よく言われます。ホントはうるさいくらいなんですよ。でも私、すごい人見知りで・・・それに身長高いし。笑ってないと怖いって言われるんですよね。」



「確かに。でも笑ってたほうが可愛いよ。」


「なっっっ!?からかわないでくださいよ!」


「ホントホント。明日から俺の前ではそのキャラでな。楽しみにしとく。」


「わかりましたぁ。それじゃあ、また明日です。」




< 28 / 100 >

この作品をシェア

pagetop